国や機関や国民を支えるのは人材であり,科学・技術力で国民の生活を支えようとしているわが国にとって,物づくりのための人材育成は特に重要である.しかし,最近では近隣諸国の科学・技術力の急速な進展,日本経済の低迷や国際競争力の低下,学校教育の困難要因の増加,改善されない青少年の「理科離れ,物理嫌いの増加」「科学知識の低下」など,人材育成に対して,ますます危機感が強まっている.応用物理学会ではこの問題を以前から検討してきた.そして,応用物理学会主催で平成7年から「科学と生活のフェスティバル」が,平成9年から「リフレッシュ理科教室」を開催してきた.約10年を経過した今,一度これらを総括して,応用物理学会が今後のわが国の発展のために学会として科学啓発活動をいかに担うべきか考える一助にしたい.