応用物理
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Print ISSN : 0369-8009
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スピンホール効果の原理と応用
村上 修一永長 直人
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2006 年 75 巻 3 号 p. 342-345

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抄録

スピンホール効果とは,電場を試料にかけると,それに垂直方向にスピン流が誘起される効果である.この効果が不純物散乱によって起こりうることは,30年以上前に提唱されている.最近,これが半導体において,不純物散乱によらず,固体のバンドの効果によって起こることが理論的に提案され,実験的に観測されるなど,盛んに研究されている.この効果は,非磁性の半導体であっても,また外部磁場がゼロでも起こるため,この効果を利用して半導体中にスピン流を効率的に注入し,半導体スピントロニクスデバイスに利用できる可能性を秘めている.

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© 2006 公益社団法人応用物理学会
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