2006 年 75 巻 3 号 p. 338-341
高分子溶液に貧溶媒を加えた後,良溶媒を徐々に蒸発させることにより,粒径のそろったナノ微粒子が自己組織化的に形成されることを見いだした.この手法は,適切な溶媒の組み合わせを選択することで,高分子に限らず,多様な物質に適用できる汎用的手法になりうる.セグメント比率がほぼ等しいスチレン-イソプレンブロック共重合体から形成されたナノ微粒子の電子顕微鏡観察から,スチレン部位とイソプレン部位が周期的なラメラ構造を形成することが明らかになった.ラメラ構造は平行に積層したものであることから,微粒子形成過程は対称的ではないことが示唆される.