応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
解説
ラマン過程の断熱操作と超短パルス光発生制御技術への展開
桂川 眞幸
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 76 巻 2 号 p. 125-132

詳細
抄録

遠共鳴三準位系におけるラマンコヒーレンスの断熱生成と,その非線形光学過程への応用について述べる.断熱励起を用いることで最大に近いラマンコヒーレンスが生成され,位相整合に制約されない非線形光学過程が可能になることを示す.例として,赤外から真空紫外近傍の広帯域にわたるラマンサイドバンド光の高効率同軸発生や,それらのフーリエ合成によるユニークな超短パルス光の形成に関する研究を紹介する.

著者関連情報
© 2007 公益社団法人応用物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top