理化学研究所緑川レーザー物理工学研究室
2007 年 76 巻 2 号 p. 133-140
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高強度のフェムト秒レーザーを希ガスに集光することによって発生する高次高調波の時間構造は,1fs秒未満のパルス幅のパルスが規則正しい列をなすものと考えられてきた.これをアト秒パルス列と呼ぶ. 超高速の分光実験にこれを用いるためには, 時間領域で直接パルスを測定することが重要な課題であったが,実現は困難であった. 高次高調波の短波長性と強度不足がその主な原因であったが,近年の高強度の高調波発生技術の発展により,これが可能になった.本稿では,筆者らが最近行ったアト秒パルス列の測定実験を紹介する.
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