2008 年 77 巻 5 号 p. 500-507
酸化亜鉛(ZnO)は,ワイドギャップ半導体として優れた特性を有している.その優れた機能を引き出し,光・電子デバイスへの応用を目指して,ZnO薄膜の高品質化を行い,残留電子濃度を大幅に低減する技術を確立した.またデバイス化に向けて,ZnMgO/ZnOヘテロ構造の研究開発を進めた.障壁層材料として開発したZnMgO層において,Mg濃度の増加につれて発光強度が増加するという,これまでにない現象を発見した.また,ZnMgO/ZnOヘテロ構造において,高濃度な二次元電子ガスの形成を確認し,高移動度トランジスタの動作を確認した.