2009 年 78 巻 2 号 p. 154-158
ホットワイヤ化学気相堆積法は,装置が簡便で装置コストが安い,ガス分解効率が高いなどの特徴をもった製膜方法で,ダイヤモンド薄膜やシリコン系薄膜,最近では酸化物薄膜やカーボンナノチューブの作製と,その適用範囲に広がりを見せている.この製膜法を,カーボンナノウォールの作製に適用し,その作製に成功した.カーボンナノウォールは,基板上に自立した数nm〜数十nmの厚みのウォール状の構造を有し,電界電子放出素子など,その特徴を生かした応用が期待されている.本稿では,ホットワイヤ化学気相堆積法によるカーボンナノウォールの作製に関する研究成果を紹介する.