2009 年 78 巻 7 号 p. 655-658
情報家電機器に搭載される光学ガラス素子の重要性が高まる中,今後の産業界にとって必須条件である製造エネルギーや環境負荷の低減と高機能素子の量産化を両立するためのグリーンプロセスとして,ガラスインプリント技術の基盤構築に取り組んでいる.反射防止,収差補正,偏光制御などの機能発現をめざして,光学ガラスの表面に微細な周期構造の形成を試みた.高い耐熱性と機械的強度を備えたSiCモールドを開発し,可視域でのガラス表面の反射率を1/20以下に低減できる反射防止構造や,可視全域で95 % 以上の回折効率を有するガラス・樹脂ハイブリッド回折格子などを試作し,それらを光学レンズの成形に展開した.