(独)理化学研究所と富士通(株)が共同で開発を進めている次世代スーパコンピュータ(愛称:「京(けい)」).世界最速を目指した「京」の開発は平成18年度にスタートした.既にシステムの設計と試作評価が完了し,平成22年度からは本体の製作が始まっている.同年10月には神戸市のポートアイランドにある理化学研究所計算科学研究機構の施設に最初の計算機筐〔きょう〕体〔たい〕が搬入され,その後も平成24年6月のシステム完成に向けて順調に作業が進んでいる.本稿では,完成時において世界最高レベルの演算性能をもち,ナノサイエンスやライフサイエンスをはじめとする幅広い分野での利活用が期待されている京速コンピュータ「京」の概要とその利用を紹介する.