2011 年 80 巻 7 号 p. 602-605
惑星間宇宙航行システムとして提案されている磁気プラズマセイル(MPS)は,宇宙機の周辺に人工的にダイポール磁場を作り,それをプラズマ噴射で広範囲に展開させ,太陽風を受け止めることにより推力を得る.ダイポール場と太陽風プラズマの相互作用や衛星における推力評価を行うには,マルチスケール的な定量解析が不可欠である.このため,本研究では,適合格子細分化法(AMR)を用いたマルチスケール粒子シミュレーション手法の新規開発を行っている.現在,そのプロトモデルが完成し,プロセス並列化チューニングによる高速化を目指している.本稿では,マルチスケール粒子シミュレーション並列化や人工ダイポール磁場と太陽風の相互作用シミュレーションについて紹介する.