2011 年 80 巻 7 号 p. 598-601
フェムト秒レーザーによるグラファイトやカーボンナノチューブを利用した材料加工技術を,計算機シミュレーションから提案した.パルス幅10fsから45fsのレーザー照射によるグラファイト表面からのグラフェン剥〔はく〕離〔り〕や,パルス幅5fs以下の高輝度レーザー照射によるカーボンナノチューブに内包した分子の分解が期待でき,実験的な検証を待ちたい.このようなシミュレーションは,電子の時間発展を時間依存密度汎関数理論に基づき量子力学的に数値計算しながら分子動力学計算を行うことで実現し,高速プロセッサを並列計算できる地球シミュレータを利用することで初めて実行可能となった.