2013 年 82 巻 10 号 p. 876-879
自分の知識や能力に自信をもって研究や開発に取り組んでいる技術者・研究者は世界中にたくさんいる.その中で,自分の研究開発が世の中に役に立つ具体的な製品となり,世界に紹介できることは,研究者が起業して経営者になることの大きな魅力である.このような立場の人がどれだけいるだろうか.
自分がすばらしいと思う技術を他人に伝えたい.その思いの延長は,発想から実験による確信,試作品の設計,製造,経営と管理能力で製品の完成,販売の実績,そして最後は利用者の満足である.これらは,起業して自らが経営者となって初めて実感できた喜びである.起業して成功することが難しいと思われている日本で,この四国・徳島県で,私がどのようにして起業し,今に至っているかを紹介する.