2014 年 83 巻 2 号 p. 103-107
サンベルトと呼ばれる海外の日照量の豊富な地域(米国南西部,地中海沿岸,豪州,中東,北アフリカなど)では,大型太陽集光システムによる太陽熱発電の導入が進んでいるが,その大型集光システムを用いて高温太陽熱から水の熱分解などで水素などのソーラー燃料を製造する熱化学プロセスの開発が次世代技術として注目されている.欧米では2020年までに$3/kg水素でCO2フリー水素を製造することをターゲットに,研究プロジェクトが展開されている.この技術が開発されれば,太陽光の豊富なサンベルトから日本へ太陽エネルギーを燃料としてタンカー輸送することが可能になる.本稿では,次世代技術としての高温太陽熱水分解水素製造技術の開発状況について概説する.