応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
最近の展望
ハイブリッド量子テレポーテーションの実現
武田 俊太郎古澤 明
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2014 年 83 巻 6 号 p. 444-447

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抄録

量子情報を離れた場所へ転送する量子テレポーテーションの技術は,光を用いた量子通信や量子コンピューティングの実現に欠かせない.光の量子テレポーテーションには,光の粒子性と波動性を生かした,量子ビットと連続量という2つの独立なアプローチがあるが,いずれも技術的課題に直面していた.本稿では,従来の量子テレポーテーションの課題を取り上げるとともに,2つのアプローチを融合する「ハイブリッド」な手法でその課題を克服するに至った近年の我々の研究の進展を紹介する.

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© 2014 公益社団法人応用物理学会
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