2015 年 84 巻 11 号 p. 970-975
ナノフォトニクスを含めた先端技術の高度化に伴い,情報通信システムやデバイスには,単なる演算や通信機能を超え,「インテリジェンス」が期待されるようになった.しかし,現在の電子・光デバイスは従来の2値論理を基礎とした構造を踏襲しており,パラダイム転換を可能にする新たなアーキテクチャが待望されている.本稿では,光エネルギー移動,光の階層性,近接場光の運動量の多様性といった,局所環境での光と物質の相互作用に着目し,質的に新規な情報機能実現を指向した最近のいくつかの取り組みを解説する.