2016 年 85 巻 10 号 p. 863-869
光の波長と同じオーダで物質・材料を設計するマイクロドメイン構造制御により,必要とする光機能を発現,強調させるドメイン光制御を目指した「マイクロ固体フォトニクス」,特に高輝度な光を望む「ジャイアントマイクロフォトニクス」を提案する.すでにYAGセラミックスは,内燃機関に革新的な燃焼をもたらす点火のためのジャイアントパルスレーザーを,プラグサイズにまで落とし込んだ.ただ,配向制御ができないため高度な利用や異方性材料は望めないなどの課題もあった.そこで,希土類4f電子の量子状態を利用した配向制御を試み,レーザー核融合などの極限的な大出力エネルギー発生が期待されるFAP異方性材料によるセラミックレーザーを試みた.