2016 年 85 巻 10 号 p. 885-888
近年発見された磁気スキルミオンは,小さく安定な粒子として振る舞い,電流や熱勾配で比較的容易に駆動できる.これらの特徴を生かすことでスキルミオンを情報媒体とした次世代型磁気メモリの実現が期待され,現在,活発な研究がなされている.本稿では,これまでに提案されている電気的・磁気的な原理とは異なる手法として,力学的なスキルミオン相の生成・消滅方法を紹介する.本手法は原理的には単一スキルミオンの操作も可能であり,スキルミオンメモリ実現に向けた新たな動作原理の提供となりうる.