東京大学 大学院工学系研究科
2016 年 85 巻 2 号 p. 127-131
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単層カーボンナノチューブは直径数nmの炭素1層から成る筒状1次元物質であり,近赤外の幅広い波長領域に対応する直接遷移型半導体である一方,有機でも無機でもない独特な材料として新奇な光デバイスへの応用が期待できる.しかし,巻き方により電子構造が大きく変わってしまい,通常の合成方法で準備された材料ではこれらが混在しているという課題がある.光物性やデバイス物理を明らかにするためには,巻き方が特定された単一のカーボンナノチューブの測定が有効であり,本稿では関連する筆者らの研究について紹介する.
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