応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
人工嗅覚実現に向けた総合的研究開発
今村 岳柴 弘太吉川 元起
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2017 年 86 巻 2 号 p. 127-130

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抄録

「嗅覚センサ」は,科学技術における最高難度の課題の1つであり,その実現を目指して,何十年にもわたって世界中で研究開発が続けられてきた.これに対して我々は,長年の課題を克服した新たなナノメカニカルセンサ素子「MSS」を軸とし,感応膜やシグナル解析法など関連要素技術の総合的な研究開発を進めている.一方,スマートフォンに代表されるモバイル機器やデータ科学など,ハード/ソフト両面の関連技術も近年急速に発展しており,これらと統合することにより,人工嗅覚の実現がいよいよ射程圏内に入りつつある.本稿では,鍵を握る要素技術であるセンサ素子,感応膜,シグナル解析法について,その基本原理や特性,考え方などを概観し,現在推進中の産学官連携体制についても紹介する.

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© 2017 公益社団法人応用物理学会
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