フレキシブルエレクトロニクスへの応用が期待される有機トランジスタであるが,現在,どの程度の性能が得られているのであろうか.Pチャネルトランジスタについては,材料開発が活発で,電界効果移動度が約10cm2 V-1 s-1のトランジスタが複数のグループから報告されている.有機材料の作製プロセスに対する耐性の低さから,短チャネル化や閾(しきい)値電圧制御が難しいとされるが,それについても解決されつつある.本稿では,論理回路応用のために重要となる,短チャネルトランジスタの高移動度化と閾値電圧制御について紹介する.また,実際の論理回路の動特性を示し,今後の展望について述べる.