建築構造物IoTセンシングとは,建築構造物で生じるさまざまな現象をセンサによって捉えて建築構造物の健全性の診断を行うことで,補強工事の必要性の有無の判断や災害時の避難誘導などに役立たせる技術である.本稿では,建築構造物IoTセンシングの研究事例として超高密度地震モニタリング,軍艦島モニタリング,およびチップスケール原子時計を用いたマルチモーダル計測について紹介する.個別の研究を紹介すると同時に,建築構造物IoTセンシングで求められる課題として,時刻同期,エネルギー,建築構造物IoTセンサに不可欠な加速度センサの性能に関して議論する.