2017 年 86 巻 9 号 p. 791-795
生細胞への生体分子(DNA,タンパク質,蛍光分子など)の導入は遺伝子機能や生体反応機構の解明において重要である.特に近年,単一細胞レベルで詳細に解析する1細胞解析の必要性が唱えられており,安全かつ高効率に遺伝子や機能性分子などを特定の単一細胞のみに導入する手法が求められている.我々は走査型イオン伝導顕微鏡(SICM)を用いて,単一細胞へ分子導入するエレクトロポレーション(EP)法を開発した.本稿ではSICMの紹介とともに本手法による低侵襲かつ高効率な単一細胞EP法を解説する.