応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
室温原子層堆積法とその応用
廣瀬 文彦
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 86 巻 9 号 p. 796-800

詳細
抄録

原子層堆積法(ALD)の室温化研究について紹介する.ALDの室温化を阻む要因を探るため,有機金属ガスの酸化物表面への吸着のその場観察を試みた.多くの有機金属ガスは,表面のヒドロキシル基を吸着サイトとすることで,室温で吸着する.吸着表面を酸化しながら,ヒドロキシル基を表面に形成する方法として,加湿アルゴン(Ar)をプラズマ励起したガスを酸化剤とすることで,室温堆積を実証した.本プロセスは,室温製膜に加え,3次元形状に陰ひなたなく均一に製膜できる.本稿では,シリカ,アルミナの室温ALD事例を紹介するとともに,その応用として,防触,PETボトルコート,ガスバリヤについて説明する.

著者関連情報
© 2017 公益社団法人応用物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top