2018 年 87 巻 8 号 p. 569-575
応用物理研究者の間でナノバイオ技術が興味をもたれ,また研究を始めたいという要望がこれまで多くありました.しかし,バイオの専門用語や,バイオの常識が障壁となっていました.本稿では,まず代表的バイオ分子であるタンパク質に注目し,その基礎知識を俯瞰(ふかん)して説明することでバイオと応用物理学研究者の間の障壁を取り除くことを目指しました.前半はナノバイオのエレクトロニクス応用に必要な基礎知識を遺伝子からタンパク質作製,精製,分析,解析,基板への吸着について概説し,後半ではナノバイオの基礎となるいくつかの実験例と応用例について記述しています.