2018 年 87 巻 9 号 p. 665-659
近年,表面化学の発展とともに原子レベルで構造が決まったリボン状のグラフェンをボトムアップ手法で生成することができるようになった.前駆体分子の構造を制御することで,多彩なナノ炭素構造体を金属基板上で合成することが可能である.本稿では,ヘテロ原子をドープしたグラフェンナノリボン(GNR)の合成とそれらを評価するための超高分解能原子間力顕微鏡(AFM)について紹介する.合成した構造を直接的に観察するだけでなく,GNRに埋め込んだ元素の違いも検出できるようになった.