2020 年 89 巻 12 号 p. 719-723
レーザー加工市場は急速に伸びている.しかしながらニーズがあるにもかかわらず,レーザー加工が適用されていない場面も多い.これは,目的の加工にどのようなレーザーをどのように用いればよいかを知るために,現状では大変な労力と時間がかかっているからである.その理由の1つに,レーザー加工の物理過程は大変複雑で理論的な取り扱いが難しいため,予測ができないということが挙げられる.近年,プロジェクトとして理論を構築する動きが始まったが,まだしばらく時間はかかる.学術界がレーザー加工パラメータを予言できるようになるにはどのような課題と道のりがあるか,また今後の社会変革との関わりについて解説する.