東京工業大学 工学院電気電子系
2020 年 89 巻 4 号 p. 196-202
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光検出磁気共鳴(ODMR)顕微鏡は,ダイヤモンド中の窒素‐空孔(NV)センタをセンサとして用いる新しい顕微鏡である.室温・大気中で,高感度かつ定量的にナノスケールの空間分解能で磁場,電場,温度などの物理量を計測できる.ナノスケールの検出体積において核磁気共鳴が観測できるなど,これまで見ることができなかった現象の観察が行われている.本稿ではNVセンタの基礎およびODMR顕微鏡の原理から始まり,幅広い分野でのODMR顕微鏡の応用例を紹介する.
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