2021 年 90 巻 8 号 p. 504-508
デバイスや材料のこれまで利用されてこなかった応答を利用し,ニューラルネットワークを構築,またはその機能を取り出して情報処理に利用する可能性が大きく期待されている.有機材料の可塑性や内部の信号変換特性を利用したニューラルネットワークの構築はこれまでの概念と全く異なる実験プロセスを必要とする.
我々の作製した有機材料を用いたニューラルネットワークはその初段性能を見せつつある.本稿ではまずニューラルネットワークの仕組みの簡単な説明と,これをどのように実験的に学習させ,また性能を取得し,評価するのかという,基本の研究プロセス部分に焦点を置き,それらを説明する.