応用物理
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Print ISSN : 0369-8009
解説
新たなナノカーボン材料の開発
弓削 亮太
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2021 年 90 巻 9 号 p. 548-554

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抄録

カーボンナノチューブ(CNT),グラフェンなどのナノカーボンは,その特徴的な構造と魅力的な物性からナノテクノロジーを牽引(けんいん)する革新材料として期待されている.近年,新しいナノカーボン材料として,繊維状カーボンナノホーン集合体(カーボンナノブラシ:CNB)が発見された.この材料は,単層のカーボンナノホーンが放射状に集まり,かつ,繊維状につながっている特殊な構造をもち,1次元材料特有の高導電性だけでなく,高分散性,高比表面積をも兼ね備えた実用性の高い新素材である.そのため,キャパシタやセンサの高性能化に向けた電極材料や軟らかい素材に混ぜて導電性をもたせることでウェアラブルやIoT関連デバイスとしての用途展開が期待できる.今回,CNBの発見秘話,構造,特徴,および応用可能性について紹介する.

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© 2021 公益社団法人応用物理学会
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