応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
半導体モアレ格子系における強相関電子
島﨑 佑也
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 91 巻 12 号 p. 740-744

詳細
抄録

結晶格子のモアレ干渉を利用した超格子である2次元物質のモアレ格子系は,電子や励起子の多体系物理を研究するための新しいプラットフォームとして注目を集めている.特にツイスト2層グラフェンにおいては電子輸送研究により,超伝導相や多彩な絶縁電子相の発見が相次いでいる.半導体2次元物質である遷移金属ダイカルコゲナイド(TMD)においては光学測定による励起子物性の研究が盛んに行われてきた一方で,輸送測定の難しさからモアレ格子系の電子物性の探索は十分になされていなかった.本稿では半導体TMDのモアレ格子系において励起子共鳴を利用することで光学分光測定から電子物性の探索を行い,強相関電子状態を発見した成果について紹介する.

著者関連情報
© 2022 公益社団法人応用物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top