応用物理
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Print ISSN : 0369-8009
総合報告
光ファイバ:半世紀の進化と最新動向
金森 弘雄
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2022 年 91 巻 4 号 p. 205-215

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抄録

1970年,米国Corning社のKapronらは「伝送損失20dB/kmの石英(SiO2)ガラス光ファイバ」を報告した.同年には,米国Bell研究所の林らによる「室温で連続発振する半導体レーザー」の報告もあり,光ファイバ通信技術を語るうえで1970年は,光ファイバと半導体レーザーという光通信の重要技術が揃(そろ)って実用化への一歩を踏み出した記念すべき年である.それから半世紀を経て,光ファイバ通信は社会に欠かせないライフラインにまで発展した.本稿では,この間の光ファイバの進化の過程を振り返り,さらに最近の動向を解説する.

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© 2022 公益社団法人応用物理学会
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