2024 年 93 巻 4 号 p. 206-217
1986年の高温超電導の発見から38年.いよいよ大規模な応用が見えてきた.それが高温超電導小型核融合である.これには従来にない高磁場の大型超電導コイルが必要であり,そのため多量の高温超電導線が必須となる.総量は億kmレベルにもなるため,現在,線材各社は総力を挙げて量産化に取り組んでいる.本稿では,現在主流となっているIBAD-PLD法REBCO線を中心に,量産化へ至る技術開発の道のりと今後の課題を述べる.40年ぶりのチャンスであるが,資金‐開発研究‐産業化にこれまでにない国際的な連携が必要であり,次代の産業と経済を担う若い研究者,技術者,起業家に参考にしてもらいたい.