2024 年 93 巻 6 号 p. 352-356
リチウムイオン電池が自動車をはじめとするモビリティに搭載されるようになり,電池に要求される性能はより高くなってきた.電極/電解液界面の相間イオン拡散ダイナミクスを制御するうえで,現状の不働態膜技術に加えて,活物質表面を設計し,イオンや電子をより高効率に輸送する反応場を電極/電解液界面に形成するという本質的な課題に対する技術提案が必要になってきた.本稿では,高耐久性化と高出力化の両立を念頭に,筆者らの取り組んできた,リチウムイオン電池電極材料の相界面制御に関する研究成果を概要する.