応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
非平衡現象を利用した量子細線作製技術
浅場 智也
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2024 年 93 巻 7 号 p. 408-412

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抄録

最近,我々はパルスレーザー堆積法(PLD)により,グラファイト基板上にモット絶縁体の量子ワイヤを作製する新しい方法を開発し,ストライプ,ジャンクション,ナノリングといった構造を実現した.これらの単結晶ワイヤは厚さが1単位格子で,幅が正確に2~4単位格子であり,長さは数µmに及ぶ.また,分光測定と理論計算から,強い電子相関がこの系に存在することが明らかになった.さらに,今回の発見は,原子スケールの非平衡反応拡散過程によるチューリング・パターン形成の可能性を示唆しており,純1次元的な量子細線におけるエキゾチックな状態の実現へ新しい道を提供している.

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© 2024 公益社団法人応用物理学会
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