2025 年 94 巻 5 号 p. 249-253
近年,中高生が自主的にテーマを設定して長期探究を行う機会が増えた一方,放射線計測分野は機器や探究サポート体制の不足から取り組みが難しかった.そこで発足した「加速キッチン」では,オンラインで検出器を貸与し,大学生メンターが長期にわたって伴走する仕組みを整備.DiscordやNotionを使った週次報告や遠隔支援,加速器施設・大学・海外団体との連携によるビーム実験や国際共同測定など,多角的な探究環境を提供している.これにより,中高生が放射線や宇宙線をはじめとする物理分野で主体的に研究を継続でき,幅広い学術アウトリーチや次世代人材育成の新たな可能性が生まれている.