応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
緩慢な光応答を計算資源とする光電子シナプス素子の創製
生野 孝, 小松 裕明
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2026 年 95 巻 10 号 p. 556-560

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抄録

センサ近傍で高度な処理を行うエッジAIには,極限までの省電力性と環境への配慮が求められる.そこで我々が着目したのは,光センサの評価指標から長年忌避されてきた応答の遅さである.我々は,この遅延を過去の光入力を保持する短期記憶として捉え,情報処理に活用する光電子シナプス素子を創製した.本稿では,ZnO微粒子とセルロースを組み合わせたディスポーザブルシナプス素子,時系列入力光をエネルギー源として利用する自己発電型シナプス素子,多色識別を実現する双極性シナプス素子について紹介する.鈍さを知能へ変える本技術は,次世代マシンビジョンの新たなパラダイムを切り拓(ひら)くものである.

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© 2026 公益社団法人応用物理学会
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