無線電力伝送はワイヤレス給電とも呼ばれ,近年研究の発展とともに実用化が広がっている技術である.大きく磁界もしくは電界を用いた「結合型」ワイヤレス給電と,電波を用いた「空間伝送型」もしくは「非結合型」に分類することができる.基盤原理は共にマクスウェル方程式であり,広義の意味では同じ技術と言えるが,実用の観点で上記2種類に分類される.さらに放送/通信技術やリモートセンシングも同じ電磁界/電波を用いているために基盤原理は同じであるが,ワイヤレス給電は電力伝送であるために「効率」を特に重視する点が他の通信技術などとは少し異なっている.本稿では主に空間伝送型ワイヤレス給電の基盤原理を解説するとともに近年の実用化の現状と応用展望について解説する.