抄録
核融合研究は,現在トカマク方式が主流となって順調に発展し,待望の臨界条件の達成も,大型トカマク装置によってあと2~3年で案現されるまでになった.次段階では,実用炉に向けて,炉工学的観点から炉心プラズマへの改良が要請されている.コンパクトトーラス(CT)研究は,炉構造の単純化を志向し,1978年ごろから開始された.CT装置は,トロイダルコイルを用いないでトーラスプラズマを生成し閉じ込めるもので,プラズマ自己磁界を最大限利用するという新しい概念の導入によって行なわれている.代表的なものとしてスフェロマックと逆転磁界テータピンチがあり,1019~1021m-3の密度30~300eVの温度のプラズマが得られ,プラズマ寿命も最高1msに達している.