レーザー光を用いた光記録はコンパクト・ディスク,文書記録,グラフィック表示などで代表されるように日常生活の中で広く用いられ始めている.光記録材料は「書き換え可能」,「読み出し専用」などの目的に応じて磁気一光薄膜,相変化薄膜,あるいは有機Dyeなどといろいろ用いられzいるが,共通して要求さ:れる点は高密度(大容量),信頼性そして安価であることである.将来光記録がMulti-Media Information SuPer-highwayにおいて確固とした分野を築くためには機種間の互換性 (backward-andforward-compatibility) と技術の進展性 (Extendability) が要求されると同時にレーザー,基板材料開発などの周辺技術の発展に大きく依存しているといえる.また,現在の記録材料が新しく開発されていく技術にたえていけるかどうかも大ぎな鍵のひとつである.本論文はこのような観点において光記録の現状を解説し,記録材料について総合的に検討を加え光記録Tech-nologyの将来について材料の立場から考察を試みた.