2002 年 71 巻 5 号 p. 553-556
青色発光用蛍光体として有望なIIa-III2-VI4系化合物の溶融法によるバルク単結晶作製について,アルカリ土類チオガレートを中心として紹介する,この系の化合物は,融点が高いとともに化学反応性が大きく,従来,溶融法による単結晶作製が困難とされていた.筆者らは,示差熱分析と粉末X線解析により, IIa-VIとIII2-VI3系化合物との擬二元相図を作成し,これをもとに単結晶作製を試みた.さらに,紫外光励起発光特性を測定するために,これらの化合物にCeをドープした単結晶の作製も行ったのであわせて報告する.