主催: 日本心理学会第84回大会準備委員会(東洋大学)大会長 大島尚
会議名: 日本心理学会第84回大会
回次: 84
開催地: 東洋大学白山キャンパス
開催日: 2020/09/08 - 2020/11/02
2004年度から導入された認証評価制度は,2020年度で制度導入から17年目を迎え,いずれの認証評価機関でも3巡目の評価に入っている。本稿では,大学改革支援・学位授与機構で認証評価を受けた大学に対して行っているアンケートを用い,1巡目と2巡目の間で評定値に,統計的な差が見られるかについて,機構で1巡目及び2巡目両方を認証評価した115大学について,対応のあるt検定により分析を行うことで,大学の認証評価に関する意識の変化について検討した。
アンケートの項目は,(1)評価の効果・影響(2)評価の作業量等(3)評価基準及び観点(4)説明会・研修会(5)自己評価書(6)書面調査・訪問調査(7)評価結果(8)前回の認証評価を受けたことによる効果・影響(9)前回と比較した認証評価のプロセス等(10)評価についての全般的な意見・感想,であった。結果,作業負担の増加等を中心に変化が見られた。回答に変化が生じた理由について,認証評価制度の改善へ向けて望まれている,改善効果の充実,作業負担の軽減,社会からの理解と支持,との関連で考察を加えた。