日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第84回大会
セッションID: PP-061
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16. 教育
大学評価に対する大学の意識の変化―大学機関別認証評価1巡目と2巡目の縦断的調査―
*渋井 進
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抄録

2004年度から導入された認証評価制度は,2020年度で制度導入から17年目を迎え,いずれの認証評価機関でも3巡目の評価に入っている。本稿では,大学改革支援・学位授与機構で認証評価を受けた大学に対して行っているアンケートを用い,1巡目と2巡目の間で評定値に,統計的な差が見られるかについて,機構で1巡目及び2巡目両方を認証評価した115大学について,対応のあるt検定により分析を行うことで,大学の認証評価に関する意識の変化について検討した。

アンケートの項目は,(1)評価の効果・影響(2)評価の作業量等(3)評価基準及び観点(4)説明会・研修会(5)自己評価書(6)書面調査・訪問調査(7)評価結果(8)前回の認証評価を受けたことによる効果・影響(9)前回と比較した認証評価のプロセス等(10)評価についての全般的な意見・感想,であった。結果,作業負担の増加等を中心に変化が見られた。回答に変化が生じた理由について,認証評価制度の改善へ向けて望まれている,改善効果の充実,作業負担の軽減,社会からの理解と支持,との関連で考察を加えた。

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