日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第84回大会
セッションID: SS-036
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公募シンポジウム
Speed Datingを用いた「出会い」研究の展開
西村 太志谷口 淳一鬼頭 美江伊藤 文人山田 順子相馬 敏彦金政 祐司宮川 裕基
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抄録

対人関係形成のダイナミクスにアプローチする研究手法にSpeed dating(以下SD)がある。男女約10人が順に一組3分程度会話をし,その後交際(デート)したい相手を選択するというのが基本的な枠組みである。しかしながら,この枠組みの中で他の心理・社会的指標と関連づけた分析や,枠組みのアレンジを変えることによって条件間の差異を検討するといった準実験的な展開も可能である。

本シンポでは,SD等から得られたデータを基に,対人関係における初期の「出会い」に生じるダイナミクスを多面的に検討する。個人の印象形成の側面から,実際のパートナー選択に至るまでの様々な側面に関するデータから得られる知見を紹介する。加えて,CO-VID19の世界的拡大の局面において,対面での交流機会を積極的に設けることが困難になり得る状況の中で,「出会い」の場面が今後どのように展開されうるのか,そこで生じる課題は何があるのかについて議論を行いたい。

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© 2020 公益社団法人 日本心理学会
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