日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第84回大会
セッションID: SS-048
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公募シンポジウム
「無心」の心理学3―AIは舞い,作句の夢をみるのか―
野村 理朗佐藤 手織櫃割 仁平河原 大輔西平 直
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抄録

かつて疫病が蔓延するなか,そこには祈りがあった。人々は自然を詠み,詠いときに舞った。この曖昧さと不確実性の増しゆく状況は,先端技術の活用とともに,伝統の意味と力をあらためて問うものである。そこには身体性の深い掘り起しもかくことができない。本年度のシンポジウムは,俳句と無心との関わりを読み解くなかで,美しい句とは何か,それを感ずる個人の心理状態とはいかなるものか,さらにはAIへの実装の可能性を議論するなかで,その返す力から無心への理解を深化する。そうして先端技術と伝統芸能,日常と自然,幽玄を行き来しこれを佳境する試みのうちから,未来を描きゆく手がかりが得られれば幸いである。

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© 2020 公益社団法人 日本心理学会
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