主催: 日本心理学会第85回大会準備委員会(明星大学)大会長 境敦史
会議名: 日本心理学会第85回大会
回次: 85
開催地: 明星大学
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/08
本研究では,利き手や利き足の程度によって感情価や感情覚醒度が変動する状況を探索的に検出することを目的とする。左右差と感情との関連を取り扱った研究では,感情を惹起する刺激処理の大脳半球優位性が議論されていた(Papousek, 2008)。また,利き手という観点からも大脳半球優位性との関連性が示されているが,利き足は利き手よりも感情を喚起する刺激への反応を予測すると報告されている(Elias et al., 1998)。一方それらの研究では,感情喚起の方法として,刺激(例えば,映像や動画など)を呈示し,一時的な感情を喚起させる方法や,両耳分離聴といった一方の半球に限定した刺激を入力することで主に検討されてきた。これらを踏まえて,本研究では,1)利き手や利き足の左右差が感情価や感情覚醒に現れやすい状況,2)感情価や感情覚醒において利き足と利き手との差が現れやすい状況を探ることにより,それぞれの状況の特徴を探索する。利き手と利き足は各2項目を使用した。また状況(例:美味しいご飯を食べている時)を36作成した。18歳以上を対象としてWeb調査を行った。結果は,当日報告する。