日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第85回大会
セッションID: SS-015
会議情報

公募シンポジウム
ソーシャル・キャピタルと教育に関する研究の新展開コミュニティハウスによる地域と学校の新しい協働の創出にむけて
杉森 伸吉芳賀 道匡堀川 佑惟曹 蓮小林 翔太上野 弘晶内田 由紀子露口 健司
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

少子高齢社会における地域と学校の連携による子どもの新しい教育環境の創出のために,東京都は,TOKYOスクール・コミュニティ・プロジェクトを発足させた。その一環として,東京都で初めてのコミュニティハウス(地域交流拠点)を清瀬市立清瀬中学校の敷地内に令和3年3月に設置した。その目的は,地域住民と学校を緩やかにつなげ,ひいては地域住民の持つ教育力などのマンパワーを学校の児童生徒や教員に還元するとともに,地域住民も児童生徒や教員,他の地域住民からプラスの影響を受けることにある。コミュニティハウスの効果的運営に関する調査研究について東京学芸大学が東京都から委託を受け,令和2年秋にコミュニティハウス設置前の市内の全小中学校の児童生徒と教員,保護者,コーディネーターに対して,ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)を理論的支柱としたアンケート調査を行った。その結果,ソーシャル・キャピタルの高低などがウェルビーイング等とも関連することなど興味深い結果が得られた。本シンポジウムでは,上記の結果報告を行い,経済的ゆとりの少ない世帯の子どもも含めた教育に,新しい地域学校協働がもたらす可能性について議論する。

著者関連情報
© 2021 公益社団法人 日本心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top