日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第85回大会
セッションID: SS-016
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公募シンポジウム
心理学と現象学の新たな対話
渡辺 恒夫田中 彰吾直江 清隆柴田 健志内藤 美加
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抄録

心理学は現象学として,現象学は心理学として発展する筈であった。このような主張は奇異に響くが,19世紀末—20世紀初頭には現実味のある話だった。本シンポジウムは1昨年の第83回大会準備委員会公開シンポジウム「心理学と現象学—その関係の過去・現在・未来」(2019)を受け,微妙な関係にある心理学と現象学の対話を企画する。目下進行中の出版プロジェクトの参加者の中,哲学研究者2名を話題提供に招聘した。企画代表者(渡辺)による心理学と現象学の関係の通史的話題提供に続き,直江が20世紀初頭の現象学哲学と実験現象学・ゲシュタルト心理学の関係について進めている研究を報告する。心理学と現象学が別々の道を辿るようになってもフランス現象学は発達心理学との関係を保ち続けたが,柴田がサルトルの他者論に依拠して心の理論パラダイムを厳しく批判しつつ発達研究への現象学の射程を探る。指定討論は,現象学的認知科学に立脚する田中と,認知発達研究を専門とする内藤が当たり,「対話」を促進することを通じて,現象学が心理学・人間科学として発展する可能性を拓く。

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© 2021 公益社団法人 日本心理学会
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