日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第85回大会
セッションID: SS-025
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公募シンポジウム
犯罪者の犯行の自白と否認
山本 渉太和智 妙子服部 真人仲 真紀子鈴木 愛弓渡邉 和美鈴木 望
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抄録

犯罪者が犯行をなぜ自白するのかについて,これまでに精神分析モデル(e.g., Reik, 1959)や意思決定モデル(e.g., Irving & Hilgendorf, 1980),相互作用モデル(e.g., Gudjonsson, 2003)などといった複数のモデルが提案され,説明が試みられてきた。一方,犯行の否認について検討する場合,その定義(否認の有無の二分法での把握か,全部否認から一部否認までを連続体として把握するか)や,刑事司法のどの段階で測定するか(検挙時,裁判時,判決確定後,刑事施設収容後)などによって(高橋・西原,2017),得られる結果やそこから導かれる考察が異なってくると考えられる。本シンポジウムでは,犯罪者の犯行の自白と否認について,受刑者を対象に実施した質問紙調査の成果を各話題提供者から紹介いただいた後,指定討論者による討論を踏まえたうえで,今後の展望も含めて議論したい。

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