日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第86回大会
セッションID: SS-024
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公募シンポジウム
B. F. スキナーとJ. J. ギブソン その心理学観・認識論・存在論
丹野 貴行境 敦史坂上 貴之
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抄録

スキナーとギブソンは,アメリカ心理学界で同時代に活躍し,そしてともに新たな心理学をもたらした人物である。私たちの見るところ,この二人の心理学はとても「似ている」。現代心理学の多くは,(程度の違いこそあれ)心の存在を前提とし,行動をその表れとして測るという,心理主義的な心観を堅持している。これに対してスキナーとギブソンの心理学は,心を,環境と行動の相互作用として知ろうとするものである。本シンポジウムでは,「知覚」を議論の参照点としつつ,認識論的な問題と存在論的な問題を絡めて,スキナーとギブソンの心理学を論じる。このシンポジウムにより,スキナーとギブソンの心理学観・認識論・存在論をより明瞭なものとし,かつ日本の心理学界においてそうした議論を提供する場としたい。

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© 2022 公益社団法人 日本心理学会
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