主催: 日本心理学会第86回大会実行委員会
会議名: 日本心理学会第86回大会
回次: 86
開催地: 日本大学文理学部+Web(ハイブリッド開催)
開催日: 2022/09/08 - 2022/09/11
スキナーとギブソンは,アメリカ心理学界で同時代に活躍し,そしてともに新たな心理学をもたらした人物である。私たちの見るところ,この二人の心理学はとても「似ている」。現代心理学の多くは,(程度の違いこそあれ)心の存在を前提とし,行動をその表れとして測るという,心理主義的な心観を堅持している。これに対してスキナーとギブソンの心理学は,心を,環境と行動の相互作用として知ろうとするものである。本シンポジウムでは,「知覚」を議論の参照点としつつ,認識論的な問題と存在論的な問題を絡めて,スキナーとギブソンの心理学を論じる。このシンポジウムにより,スキナーとギブソンの心理学観・認識論・存在論をより明瞭なものとし,かつ日本の心理学界においてそうした議論を提供する場としたい。