日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第88回大会
セッションID: SS-018
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公募シンポジウム
チーム・ダイナミックスの行動科学への招待 現在までの到達点と今後の展望
田原 直美池田 浩山口 裕幸縄田 健悟秋保 亮太坂田 桐子三沢 良
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抄録

現代社会において,チーム活動は多くの分野で基盤的な役割を果たしている。チーム活動の改善やその効果性向上を図るために,メンバーが協同・連携し相互作用を交わす中で発現する力動性を解明することは,現実のニーズを反映した重要な研究課題である。チーム・ダイナミックス研究は,レヴィン(K. Lewin)が開拓したグループ・ダイナミックスの考え方に基づき,チームレベルの特性とその変動の様相を探究してきた。これまでの成果の概括として,企画者らは「チーム・ダイナミックスの行動科学」を刊行したところである。本シンポジウムは,チーム・ダイナミックス研究の現在までの到達点を確認するとともに,さらなる進展と活性化を促すことを目的として企画された。話題提供では,伝統的な集団研究から発展し理論的・実証的知見が蓄積されてきたテーマとして,チームのコミュニケーションやプロセス,メンバー間の認知の共有,チーム・リーダーシップについて,知見の総括と未解決の問題を議論する。また社会心理学的な集団研究の視点からの指定討論,およびフロアディスカッションを通じて,今後の新たな研究課題と発展可能性を探究する。

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