別冊パテント
Online ISSN : 2436-5858
画像の意匠の可能性と限界
―仮想空間を念頭に―
青木 大也
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 78 巻 31 号 p. 179-190

詳細
抄録

近時、仮想空間にも応用し得るような用途の記述された画像の意匠の登録例が見られるようになってきた。他方、直近の意匠審査基準改訂では、仮想空間に関連する画像の意匠登録出願を念頭に、画像の意匠に関する定義の明確化が図られた。加えて、学説上、画像の意匠が仮想空間上のデザインの利用に影響することについて、懸念を示す向きもある。 本稿はこのような状況に鑑み、仮想空間に関係し得る画像の意匠の取扱いや、近時の意匠審査基準改訂の内容や影響について確認した上で、仮想空間への意匠法の関わり方や、仮にそれを制限する場合のオプション等について検討を加えるものである。

著者関連情報
© 日本弁理士会
前の記事 次の記事
feedback
Top